物語、宗教という集団幻覚で作られた世界
松田悠玄さんが先頃YouTubeで配信された動画で、
独りひっそりネットビジネスへの取り組み方について語られています。
有料でもおかしくない内容だと思いますが、
人によっては全く受けつけないかもしれません。
松田さんは『サピエンス全史』という本を下敷きに、
「集団幻覚」という言葉で、この世界を解説しています。
ビジネスを集団幻覚である「宗教」に置き換えて考えること。
そして幻覚の創造主になること。
とても刺激的な内容です。
松田さんは過去の動画でも、「神様」や「創造主」について言及されています。
上記の動画をふまえて見直すと、より理解が深まるはずです。
宗教のように、神事のようにビジネスに取り組む
例えば、神は唯一の存在であるとする一神教の、
世界における割合は、キリスト教が約32~35%、
イスラム教が約22~24%だそうです。
つまり、この二つで世界の人口の半分以上を占めています。
日本とは桁の違う欧米の富裕層の多くが、クリスチャンでしょう。
不動産王であり米大統領であるドナルド・トランプ氏も、熱心なクリスチャンです。
またアラブの石油の利権を持つ王族は、当然イスラム教徒です。
そしてユダヤ教も一神教ですが、割合は約0.2~0.3%だそうです。
現在の覇権国であるアメリカでは、ユダヤ系の人々が、とても大きな影響力を持っています。
検索して調べてみればわかりますが、
金融、IT、映画、またそれ以外の業界でも、誰もが知っているような、
アメリカの企業の創設者や経営者の多くがユダヤ人です。
もちろん単純に一神教を信仰したからといって、
誰でも不動産王や石油王、IT長者になれるわけではありません。
でも地球規模の大きなお金の流れを作る人々の潜在意識に、
一神教が影響していることは間違いないでしょう。
日本の社会を冷静に観察して見ても、
あちこちに「宗教」が溢れています。
たとえば日本では西暦が採用されています。
誰も何の疑問も持ちませんが、キリスト教の暦です。
最近のアメリカではキリスト教の押し付けは良くないといって、
「Merry Christmas」を「Happy Holidays」に、
置き換えるようになってきているそうです。
一方、日本では昔からクリスマスやバレンタイン、最近ではハロウィンなど
西洋の行事を抵抗なく受け入れています。
また単なる観光地とつい見過ごしがちですが、
京都や奈良の寺社仏閣も、当たり前ですが宗教施設です。
富士山も信仰の対象であり、相撲も神事です。
いわゆる「推し活」も、個人的な宗教と見做すことができます。
個人的には、他者の宗教に寛容(無頓着?)な日本に、
生まれ育ってよかったとは思っています。
ただ個人の小さなビジネスのことを考えるときでも、
合理性や技術的なことだけでなく、神事として、
あえて宗教的なイメージを重ねて見ること。
神の存在とその影響を意識して見ること。
「宗教」や「神様」という言葉に抵抗があるなら、
この世界を包み込む「宇宙」でもいいと思います。
つまり松田さんの言う「集団幻覚」を、
創造主のように、また時には信者のように意識することで、
これまででは思いもしなかったような、
手ごたえや新たなヒントが、つかめるかもしれません。